前評判の高かった台風10号。
警戒しながら過ごすこと2日間。
無事に通り過ぎたと、片付けの為に園に出勤してびっくり!!
何と!
園庭の一番背高で年寄りのクヌギの木が根っこから倒れていました。
片付けにも手がつかないで、ただ茫然として見ていると、
クヌギの木の思い出が走馬灯のように浮かんできました。
43年前、当時の学園長が、
砂場に影を作って、秋には、実を落としてくれる木を植えよう!と
『どんぐりの木』を植えてくれたのです。
人の背丈ほどの細い木。
『これが、どんぐりの木?』と笑って眺めたのを覚えています。
それから43年、たくさんの子ども達に心地よい日影とドングリの実、
冬の初めには落ち葉のプールができるくらいの葉っぱを降らしてくれて
みんなから愛されていた木でした。
クヌギやイチョウ、桜の木で作るこんもりとした“森”ができていて
“森の幼稚園”として写真家により撮影され、賞をいただいたことがあってから、
東南の方角から園庭を眺めるのが大好きでした。
今は、桜の木とイチョウの木の間がすっぽり抜けて何とも寂しい光景です。
明日登園してきた子ども達は、どんな反応をするのでしょう?
業者による作業を見守りながら先生達と思い出話をして
クヌギの木にお別れしました。